>アルフォース世界の歴史>覇王戦争
混沌の封印が解かれた。
この事によって平穏ではあったが進歩もない歴史に終止符が打たれることとなった。
覇王戦争。後にそう呼ばれるようになる戦いの幕開けとともに。封印をといたものの名はジャーク=グロイ。本来封印を護る側の存在である“竜聖”一族の者であった。
竜聖一族。それはかつて混沌と呼ばれる存在によって世界の均衡が崩れ去ろうとしていた時“神”によって召喚された伝説の戦士“星”の不完全なコピーをルーツとする一族である。彼らには封印を護る使命と共に封印をつかさどる“竜法”と言う超能力を与えられていた。
1999年8月
混沌の力を手に入れたイスティナ帝国は一月のうちに周辺諸国を統合しイスティナ連邦を創りあげた。そして当時の帝国皇帝テルト=ミヤモトは、覇王を名乗りウェストリア王国に宣戦布告を行った。
同年10月
イスティナ連邦軍は自治都市ライトヘッズを占領、ウェストリア王国青騎士部隊を壊滅に追いやった。
イスティナ軍によって滅ぼされたはずの竜聖一族の末裔ロイ=フォン、ルオーラ王国領内にて反イスティナ連邦レジスタンスと合流。
レジスタンスはかつて星の戦士がもたらしたといわれる“光の器”を手に入れ帝国の混沌の力にに対抗しようとしていた。
そしてその中には、後の時代に英雄と呼ばれるようになる若者たちの姿があった。
ロイ=フォンを始めとし“炎狼風牙”クリネックス=ヴォルフレイム、エリエール=グリーニア、ガイナス=アイザック=ジースマンたちのことである。
“炎狼風牙”クリネックス=ヴォルフレイムの放った必殺技“武神降臨拳”により“覇王”テルト=ミヤモトは倒され、戦争は終結した。同時にクリネックス=ヴォルフレイムは死亡、エリエール=グリーニアもまた行方不明となる。
同年6月
ルオーラ王国、清都オーラで行われた終戦協定の調印式に“カオスオブクイーン”を名乗る少女およびその混沌の騎士達が乱入。イスティナ帝国第一皇子ハルト=ミヤモトが行方不明となる。この少女こそ女王シオリーナ13世の娘シオリーナ14世だった。
同8月<帝国首都バーザント>
ロイ=フォンらは、カオスオブクイーンを追いつめ最後の戦いを挑むが正体を隠し同行したジャーク=グロイの手によりロイは殺害される。
その結果ロイの手により行われつつあった混沌の封印の力は暴走し、ガイナス=アイザックジースマンを取り込み、彼とカオスオブクイーンとの融合起こしてしまった。
多くの犠牲を生んだ『覇王戦争』はこうして幕を閉じた。
何処ともなく消え去ったガイナス、ジャーク、そして混沌の騎士たち。
そう、まだ終わってはいなかった。『混沌』をめぐる戦いはまだ始まったばかりだったのである。
光魔大戦へと続く